🍂 秋のはじまり
みなさんこんにちは。すっかり秋の空気を感じる季節になりましたね。朝晩はひんやりして、街を歩く人の装いも少しずつ落ち着いたトーンに変わってきました。メイクもファッションも、この時期は深みのある色味や質感が似合うので、季節の移ろいを感じながらお仕事できるのはとても嬉しいです。
さて、そんな秋の始まりに先日はスーツのカタログ撮影に行かせていただきました。この撮影が、、、なかなかボリュームたっぷりで!笑
撮影の現場というのは、毎回同じように見えて実は全く同じ日はなく、毎回違った課題や学びがあるんです。今回は特にスーツならではの難しさを改めて実感しました。
✂️ スーツ撮影の難しさと工夫

スーツの撮影では、モデルさんの体型に合わせた「裾上げ」がとても重要です。普段の洋服撮影では、その場で少し絞ったり、ピンで留めたりしながら全体のバランスを見ますが、スーツの場合はそうはいきません。しっかりプレスして、きっちりと裾を合わせないと、写真に写ったときに全く映えないのです。しかも驚くのは、その差が1センチでもはっきりわかってしまうということ。たった数ミリの違いが仕上がりの印象を左右するのは、本当に奥が深いなと感じます。
もちろん、コンポジ(モデルの基本データ)を参考に調整はしますが、腰の位置や姿勢のクセによって見え方が変わるため、何度もやり直すことも少なくありません。さらに素材によっては生地が滑りやすかったり、光の当たり方で長さが違って見えたりと、本当に一筋縄ではいきません。だからこそ、裾上げの作業と同時にヘアメイクを進めるなど、効率よく現場を動かす工夫が欠かせません。頭の中では「今どの作業を優先するか」「次のカットに向けて何を準備するか」を常に組み立てながら動いています。集中力と段取り力が問われる時間です。
💡 経験が教えてくれること

同じスチール撮影でも、アイテムやテーマが変わるだけで流れも求められる役割も大きく変わります。だからこそ経験の積み重ねが本当に大切だと感じます。頭では理解していても、現場で体感して初めて分かることって多いですよね。失敗はできればしたくないものですが、「失敗したからこそ気づけること」「挑戦したからこそ得られる学び」があるのも事実です。私自身、悔しい思いをした経験が次の現場では大きな力になっていると実感します。
これは仕事に限らず、プライベートでも同じだと思います。毎日何かしらの出来事があり、その中からどれだけ学べるかで人は成長するんだなと。広くアンテナを張りながら、あらゆる経験を糧にして日々前に進んでいきたいですね。
👥 仲間とともに振り返る時間

長くご一緒しているレギュラーモデルさんも、「昔の自分の写真は恥ずかしくて見られない」と笑っていました。スタッフもみんな「分かる分かる!」と盛り上がり、昔を振り返るひとときに。過去の自分を見返すと、成長や変化が一目でわかるので、たまには振り返る時間を持つのも良いものだなと思います。
今回の撮影も、学びと気づきがたくさんありました。次はもっと良い仕事に繋げていきたいと思います。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう🍁
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