ファッション撮影とは違う!医療品カタログ撮影のポイント

ヘアメイクのお仕事

先日、医療品メーカーのカタログ撮影に行かせていただきました。

医療品メーカーの撮影は、主にメインの商品がマスクや白衣、その他の医療現場で使用されるアイテムが中心になります。そのため、一般的なファッション撮影とは全く異なるアプローチが求められます。

ファッション撮影とは

ファッション撮影の場合、モデルのポージングやヘアメイク、さらに小物の組み合わせ方などを工夫し、いかにファッショナブルで目を引く仕上がりにするかが重要になります。例えば、インパクトのあるポージングを取り入れたり、トレンド感のあるヘアスタイルやメイクを施したりすることで、より魅力的なビジュアルを作り上げます。また、衣装や小物の選び方にもこだわり、撮影する商品のコンセプトに合わせたスタイリングを行います。背景やライティングの選定も、撮影の意図に応じて変え、写真全体の雰囲気を作り上げるのです。

細部へのこだわりが魅力を引き出します。ちょっとした工夫で生まれる“表現の力”を楽しみましょう!

医療品カタログ撮影

一方、医療品のカタログ撮影では、求められるテイストが大きく異なります。例えば、ポージングはほぼ一定で、余計な動きを抑え、清潔感や信頼感を重視したシンプルなものになります。メイクも極力ナチュラルに仕上げ、派手な色味や華美な装飾は避けます。髪型に関しても、後れ毛を出さずにすっきりとまとめるのが基本で、例えばお団子ヘアにしたり、ダウンスタイルにする場合も巻き髪ではなく、自然なくせ毛程度のアレンジにとどめます。

また、スタイリストが気にするポイントもファッション撮影とは異なり、衣服のシワに細心の注意を払います。特に、自然なしわと不要なしわを見分け、服の見え方が清潔で整っているかどうかをチェックします。白衣やスクラブなどは、特にシワが目立ちやすいため、常に衣装の状態を確認しながら撮影を進めることが重要です。

ナチュラルメイクと清潔感を意識することで、洗練された印象に仕上がります

まとめ

撮影する対象によって手法や演出が大きく異なるため、それぞれの特徴を理解しながら撮影に臨むことが大切だと感じています。どの撮影も違った楽しさがあり、非常に勉強になります。

皆さんも日常生活の中で、チラシやカタログ、広告看板などを目にする機会が多いかと思います。ぜひ、どのような商品がどのように撮影されているのかに注目しながら見てみてください。同じ写真でも、その意図や撮影の工夫を意識すると、より興味深く感じられるかもしれません。

今後もさまざまな撮影を通じて、経験を積みながら成長していきたいと思います。

では、次回のコラムもぜひ楽しみにしていてください!

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