先日クラシックコンサートのヘアメイクを担当させて頂きました。今回はコンサートの裏で、ヘアメイクはどのように動いているのかをお伝えしたいと思います。
クラシックコンサートでのヘアメイク
クラシックコンサートでは、本番前に出演者全員が集合し、ゲネプロと呼ばれる最終リハーサルが行われます。ヘアメイクのタイミングとしては、この最終リハーサルが終わった後、順番に施術をしていきます。
事前にいただいた出演者の資料をもとに、誰の施術をしたのか記憶しながらすすめます。一人でも施術をしていない方がいると大変なことになってしまいます。
基本的には順番に来てくれるのですが、最終リハーサルが終わっても、パートごとに打ち合わせをされる方や、練習を続ける方もいらっしゃるので、ヘアメイクがまだの方を楽屋や演奏室まで呼びに行くこともあります。
演奏に集中しすぎて時間を忘れて、ヘアメイクに来てくれない方もいます・・・
どの現場でもそうですが、出演者とのコミュニケーションは大事ですね。コミュニケーションができていると、ヘアメイクを終えた出演者の方が、次の方を呼びに行ってくれたりします。
コミュニケーションの一環として施術中はお話をすることが多いのですが、中にはリハーサルを終えて本番に向けてイメトレをしている方もいますので、そこは空気を読んで邪魔をしないように施術をしていきます。
舞台裏での最終チェック
出演者皆さんの施術が終わると、ヘアメイクのお直しに必要な道具を持ちステージ裏へ移動します。ここでステージに上る前に最終チェックをしていきます。
施術してから本番までの間に、ご自身では見えない後ろのところが意外と乱れてしまっているので・・・
スチール撮影では撮影する方向から美しく見えることを意識するのですが、コンサートでは360度綺麗に仕上がっていなければなりません。そのため最終チェックはとても大事になります。
しかし最終チェックにばかり気をとられていてはいけません。手があいているときには現場がスムーズに進むよう、周りを見て必要に応じて動くことが求められます。たとえばステージに上がる方や終わった方へ飲み物を準備するお手伝いをしたりします。
これからヘアメイクを目指す皆さんは、気にしておいて下さい
コンサートは出演者さん、スタッフさん、そしてお客様も含めると、通常の撮影の仕事では考えられない多くの人で作り上げる大きいイベントになります。ヘアメイクのお仕事はそのほんの一部分ではありますが、イベントが成功に終わると、その充実感も大きいものがあります。
これからもヘアメイクのお仕事の楽しいところを発信して頂ければと思います。
コメント