✨ 2025年の軌跡:挑戦と経験が育んだ新たな視点
皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 気がつけば、今年も残すところ今月のみとなりました。街の景色も一気に年の瀬の慌ただしさと、清々しい期待感に包まれているように感じます。2025年を振り返ってみて、皆様にとってはいかがでしたでしょうか?
私にとってこの一年は、まさに「成長」という言葉を実感できる濃密な期間でした。公私にわたり、さまざまな新しい挑戦に取り組み、数多くの経験を積ませていただきました。特に、仕事のフィールドが広がり、これまで慣れ親しんだ環境から一歩踏み出したことで、考え方や物事への向き合い方が大きく変わったように思います。環境の変化は時に戸惑いをもたらすものですが、それを乗り越えようと努めた結果、気がつけば自分自身が大幅な成長を遂げられたと確信しています。
こうした変化を恐れず前に進めたのは、ひとえに、いつも支えてくださったまわりの皆さん、そして仕事で関わった全ての方々の温かいご支援と励ましがあったからです。心より感謝申し上げます。一年間できたこと、そしてこれからに繋がる全てに感謝し、来年もさらに成長できるように、一歩一歩着実に頑張りたいと思っています。
🎬 動画撮影で知る「生きた美しさ」の追求:スチールとの決定的な違い

さて、先日のお話ですが、動画(ムービー)のロケ撮影に行かせていただきました。ここで改めて実感したのは、スチール撮影(静止画)と動画撮影の「美の作り方」における決定的な違いです。
スチール撮影では、被写体の最も美しく見える瞬間、アングル、光の条件を捉えるために時間をかけ、微細な部分まで修正を加えながら、完璧な一瞬を作り上げます。動かない分、ヘアメイクも「見える範囲」を重点的に、また、後からのレタッチ(お直し)を前提にある程度作り込むことができます。
しかし、動画撮影は全く勝手が違います。動画では、たった1テイクの中に、モデルさんの表情、体の動き、風などの自然条件、周囲の車や人々といった環境、そして照明など、全ての条件が完璧に揃って初めてOKが出ます。この「生きた」環境で、動きの美しさを表現しなければなりません。
特にヘアメイクにおいては、風や動きが常に入る動画では、「動いても崩れない」という耐久性が必須条件となります。かつ、その耐久性を持ちながらも、「自然に見える」という相反する要素を両立させなければなりません。そのため、使用するスタイリング剤や作り込み方を根本から変える必要があります。
スタジオ撮影であれば、全ての道具を広げて万全の体制で臨めますが、ロケ撮影ではそうはいきません。持ち運べる道具には限りがあるため、いかに少ない道具で最大の効果を出すかが勝負です。特に、崩れない「下地作り」に細心の注意を払い、最小限の「お直し道具」を厳選して持参します。
💄 自然な「リアル感」と「立体感」の演出

ヘアメイクの技術的な話になりますが、自然に見せることの難しさは計り知れません。崩れないようにしっかりスプレーなどで作り込んでいるのに、作り込みすぎた不自然さを感じさせないことが非常に重要です。
ベースメイクに関しても、動画では油分をしっかりオフしてテカリを抑えつつも、内側から滲み出るような自然なツヤを出す必要があります。ヘア剤も、スプレーでカチカチに固めるよりも、ワックスやオイルなどで柔らかく、自然な毛流れと束感を作る方が、動いた時に美しく映えます。
さらに、映像表現として「汗」や「テカリ」を意図的に作り込むこともあります。これは、モデルさんの感情や状況を表現するための大切な要素です。この際には、ただ水をかけるのではなく、霧吹き、化粧水、オイル、クリームなど、様々な素材を駆使して、光の反射や肌への残り方が最もリアルで自然に見えるよう、細部にまで工夫を凝らします。この「嘘を本物に見せる」技術こそ、映像ならではの奥深さです。
そして、動画は動くため、スチールのように「見える範囲だけ」を完璧に仕上げるわけにはいきません。360度、どの角度から見てもフォルムが美しく、破綻しない立体的なヘアメイクを作り上げることが最大のポイントとなります。カメラを通して見た写りと、直視で見た写りは色や質感が変わってくるため、カメラ写りのチェックも入念に行います。
スチール撮影もその瞬間を切り取る面白さがありますが、動画撮影は天候待ち、人待ちといった多くの制約がある中で、様々なスタッフの情熱と技術が結集し、一つの作品が完成した時の達成感は、動画ならではの格別なものがあります。
🌅 新たな年へ向けて

この一年の様々な経験、特に動画撮影という新たな世界での挑戦は、私に多くの気づきと成長をもたらしてくれました。表現の幅が広がり、美に対する探求心もさらに深まったように感じています。
それでは、皆様、今年も一年間、本当にありがとうございました。 皆様とのご縁に感謝し、来年もさらなる飛躍を目指して、日々精進してまいります。
来年もどうぞ宜しくお願いします。


コメント